一度は就職した24歳が大橋ジムへ アマ4冠・平塚駿之介がプロ転向、9・28プロテスト受験「ガッツさんのように栃木を象徴する選手に」

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アマチュアで結果を出した選手が、卒業と同時にスッとプロへ――というのが最近の王道ルートですよね。でも今回プロ転向を発表した24歳は、そこから一度ちゃんと社会人になっているんです。

8月18日、東京・文京区で会見が開かれ、アマチュア4冠の平塚駿之介(ひらつか・しゅんのすけ/24)が大橋ジムからプロ転向することが発表されました。9月28日に後楽園ホールでB級(6回戦まで)のプロテストを受験し、合格すれば年内にデビュー戦。主戦場はフライ級になる見込みです。

「一度就職したけど、やっぱり諦めきれなかった」。この手の話、めちゃくちゃ刺さるんですよね。

プロ転向を発表した平塚駿之介と大橋秀行会長

プロ転向を発表した平塚駿之介(右)と大橋ジムの大橋秀行会長(左)

🥊 平塚駿之介 プロフィール

項目 内容
生年月日 2002年5月1日(24歳)
出身 栃木県さくら市
所属 大橋ジム(横浜市)
体格・スタイル 167cm/右(オーソドックス)のボクサーファイター
アマ戦績 65戦51勝(8RSC)14敗
プロテスト 9月28日・後楽園ホール(B級)
デビュー予定 年内予定・フライ級が主戦場の見込み

🥊 遠回りしてきた24歳のアマチュア4冠

平塚がボクシングを始めたのは小学1年、7歳のとき。名門・作新学院高(栃木)に進むと、3年時の2019年に全国高校総体(インターハイ)フライ級で優勝。同じ年の11月にはアジアユース選手権に52kg級で出場しています。

進学した駒大でも順調で、2022年の栃木国体成年同級を制覇。4年時にはチームの主将を務めました。高校でも大学でもキャプテンというあたり、いかにも「まとめ役タイプ」ですよね。

面白いのはここからです。大学卒業後、彼は一度栃木県のスポーツクラブ(一般社団法人ASKA)に所属して働きながら競技を続けています。そして2025年、国民スポーツ大会(滋賀)成年同級で3年ぶり2度目の優勝。さらに同年12月の全日本社会人選手権50kg級でも頂点に立ちました。

この「社会人になってからの2冠」が、彼の人生を動かします。

「プロは小さいころから少し興味があったが、なかなか厳しいと思い現実では踏み出せなかった。国スポ、社会人選手権で優勝できればプロを目指そうと決めていたので、その目標を達成できてプロ転向を決意した」
—— 平塚駿之介(会見にて)

自分で条件を決めて、それをクリアしてから動く。24歳でのプロ転向は決して早くはないですけど、この決め方はすごく彼らしいなと思いました。

🥊 「ガッツさんのように」栃木への思い

会見で平塚が繰り返し口にしたのが、同じ栃木県出身の元WBC世界ライト級王者・ガッツ石松さんの名前でした。ガッツさんは今年6月に76歳で逝去されたばかりです。

「ガッツ石松さんが同じ栃木出身。自分もガッツさんのように栃木県を象徴するような選手になりたい。子どもたちや見ている方々に希望や夢を与えられるような選手になりたい。ただ強いだけじゃなく、当たり前のことを当たり前にできる人間力のある選手になっていきたい」
—— 平塚駿之介(会見にて)

ちなみに「2代目ガッツ」の襲名について水を向けられた大橋秀行会長――ガッツさんが所属したヨネクラジムの後輩にあたる人物ですが――の返しがまた最高でした。

「いや、それはちょっと…、ないと思います」
—— 大橋秀行会長

笑。ただ、選手としての評価はかなり高いようです。

「基本に忠実で、すごく練習に対して真面目。大橋ジムで一番練習が長い。時間をかけて強くなっていくタイプだと思う」
—— 大橋秀行会長

「ジムで一番練習が長い」。これ、あの大橋ジムでの話ですからね。相当なものだと思います。

憧れの選手はもちろん、同門の絶対王者です。

「なんでもパーフェクトなんで、背中を追いかけて精進していきたい。まだ話せてはいないが、サンドバッグを打っている姿を目で盗みながら練習していきたい」
—— 平塚駿之介(会見にて)

🥊 また大橋ジム…アマエリートが1カ所に集まる現象

で、ここからは完全にファン目線の雑感なんですけど。また大橋ジムなんですよね

今年2月には、アマチュア9冠・49戦全勝という化け物じみた戦績を引っさげた当時18歳の藤木勇我が、やはり大橋ジムからのプロ転向を発表しています。リングネーム「THE KING」は大橋会長が命名。大阪・興国高で高校タイトルを総ナメにし、1年時にアジアジュニア60kg級、2年時に同級のU19世界選手権を制覇。3年時には全日本選手権にデビューしてウェルター級を制しています。

そこに今度は、社会人経験を積んだアマ4冠が加わる。世界王者を何人も輩出した環境が有望株を引き寄せて、そこでさらに鍛えられて…という好循環が回っているわけです。井上拓真のように同ジムから世界王座に届いた例を見れば、選手が集まるのも当然といえば当然でしょう。

ただ、これが全国のジムに散らばっていたら新人王戦がもっと面白くなるのに――という気持ちも、正直あります笑。かつて鬼塚勝也、渡久地隆人、川島郭志が同じ時代に新人王戦へ出ていたような、ああいうヒリヒリした構図をもう一度見たいという願望ですね。ここは完全に好みの問題ですけど。

24歳スタートを「遅い」って言うやつがいるがな、アマで65戦もやってんだぞ。実戦の場数だけならそこらのプロ10戦選手より上に決まってんだろ。

トレーナー
トレーナー
初心者くん
初心者くん
え、そうなんですか?でも14敗もしてますよね…アマで負けが多い選手ってプロだと苦戦しないんですか?

そんなことも知らんのか。アマは3ラウンドの手数勝負、プロは長丁場の削り合いだ。ルールが違えば向き不向きも変わる。会長が「時間をかけて強くなるタイプ」と言ってんのは、そういう意味だろうよ。

トレーナー
トレーナー
初心者くん
初心者くん
なるほど〜!「一番練習が長い」って言われる人、なんかもう応援したくなっちゃいます。

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🎬 参考:今年2月・藤木勇我のプロ転向会見

平塚自身の会見映像は現時点で公式に公開されていないため、今年2月に同じ大橋ジムからプロ転向を発表した藤木勇我の会見をどうぞ。大橋会長がアマエリートをどう迎え入れているのか、雰囲気がよくわかります。

▶ 動画が表示されない場合はYouTubeで見る(Lemino公式)

📝 管理人の予想

9月28日のプロテストは問題なく合格すると見ています(信頼度:◎)。アマ65戦のキャリアがあってB級テストで落ちるほうが難しいでしょう。注目したいのは年内のデビュー戦で、私は判定勝ちスタートと予想します(信頼度:△)。RSC8回という数字を見る限り一撃で倒しきるタイプではなさそうですし、会長も「時間をかけて強くなる」と評しているので、初戦から派手なKOを期待するより、4回・6回を丁寧に組み立てて勝ち上がっていく形になるはず。24歳スタートという年齢を考えると、日本タイトルまでどれだけ短縮できるかが最初の勝負どころですね。

📌 まとめ

アマチュア4冠の平塚駿之介(24=栃木県さくら市出身)が、大橋ジムからのプロ転向を発表しました。9月28日に後楽園ホールでB級プロテストを受験し、合格すれば年内にデビュー、主戦場はフライ級の見込みです。大学卒業後に一度就職しながら競技を続け、社会人選手権と国スポを制してから踏み出した遅めのスタート。同郷のガッツ石松さんのような「栃木を象徴する選手」を目指します。

アマのトップから即プロ、という流れが当たり前になった時代に、一度働いてから戻ってきた24歳。こういう選手のデビュー戦って、なんかこう…見に行きたくなるんですよね笑。9月28日のプロテスト、無事に通過することを祈っています!

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