9月5日(土)、後楽園ホール。この日のリングに、ちょっと特別なボクサーが上がります。
浅井レイト、25歳。埼玉県草加市出身のミニマム級のサウスポーです。彼は生まれつき、両手の親指以外の8本の指と、右足の親指以外の4本の指が、第1〜第2関節から先が欠損した状態で生まれました。先天性四肢障害というやつですね。
握力はほとんどありません。それでもグローブを巻いて、プロのリングに立ち続けています。しかも今回は、所属ジムを移してからの第1戦。移った先が、これまためちゃくちゃドラマチックな場所なんですよね。
🥊 浅井レイト(JB SPORTS)
🥊 試合情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試合日 | 2026年9月5日(土)17:45開始 |
| 会場 | 後楽園ホール(東京・文京区) |
| 興行名 | DYNAMIC GLOVE on U-NEXT.47 |
| 該当試合 | ミニマム級6回戦 浅井レイト(JB SPORTS) vs 宮川晟(横浜光) |
| メインイベント | WBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチ10回戦 伊藤千飛(真正) vs クレア・ビィラロサ(フィリピン) |
| 配信 | U-NEXT(17:35配信開始) |
🥊 K-1のリングから、ボクシングのリングへ
浅井は2001年8月7日生まれ。本名は浅井麗斗さんといいます。もともとはK-1のリングに立っていた選手で、キックでの戦績は2勝2敗2分。そこからボクシングに転向して、2023年12月8日に本名のままプロデビューしました。
デビュー戦は4回TKO勝ち。そこから4回戦を2つ判定で取って3連勝と、いきなり順調な滑り出しでした。ただ、そこからが簡単じゃなかった。2024年9月の東日本新人王準決勝で遠藤龍匠に0-2で敗れて新人王トーナメントから脱落。翌2025年も同じ準決勝の舞台で、角海老宝石ジムの関優多に0-3で敗れています。2年連続、同じ場所で止められたわけですね。
それでも折れなかったのがこの人のすごいところで、2025年11月30日にはインドネシアのファイソル・アクバルJrを3回TKOで下して再起。現在の戦績は7戦5勝(2KO)2敗です。ちなみに本名でデビューして、2025年7月の本田優貴戦から「浅井レイト」というリングネームに切り替えています。
身長は155センチ。スタイルはサウスポーで、憧れのボクサーは元WBC世界バンタム級王者の山中慎介さん。趣味は「犬とお出かけ」、そして目標はきっぱり「世界チャンピオン」。プロフィールを見ているだけで、なんとなく人柄が伝わってくる感じがします。
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握力がほとんどねえってのは、ボクサーにとっちゃ相当キツいぞ。拳を固められねえと、当たっても効かねえし、自分の手が壊れる。それを技術でカバーしてんだから、生半可な練習量じゃねえだろ。
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![]() トレーナー |
![]() 初心者くん |
え、そうなんですか? 拳を握るって当たり前すぎて考えたこともなかったです…。
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🥊 移籍先は「はじめの一歩」のジムだった
そして今回の移籍先。JB SPORTSは、東京都足立区梅島にあるジムです。西新井駅・梅島駅から徒歩5分。会長は森川常次さん――そう、少年マガジンで連載中の『はじめの一歩』の作者その人です。ジムの公式サイトにも「『はじめの一歩』のボクシングジム」と堂々と掲げられていて、会長は選手の試合ではセコンドにつくとのこと。
しかもこのジム、募集しているのはプロとプロ志望者だけ。「通ってみてやれそうだったらプロを目指そう」という人ではなく、「絶対にプロになる。チャンピオンになる!」という人だけ来てくれ、というスタンスをサイトに明記しています。フィットネス目的お断り。なかなか振り切ってますよね(笑)。
幕之内一歩を生んだ人のジムに、指のないボクサーが移ってきた。物語としてこれ以上ないと思うんですが、本人はいたって淡々としています。移籍第1戦を前に、自身のXにこう書いていました。
📣 本人のポスト
移籍第1戦、格上でなめてもないし簡単な相手じゃないけど楽しんで暴れまくります🔥 https://t.co/6ksJnQcTcX
— 浅井レイト Reito Asai (@reitoasai) August 23, 2026
※表示されない場合はこちらのポストから直接ご確認ください。
「移籍第1戦、格上でなめてもないし簡単な相手じゃないけど楽しんで暴れまくります」
—— 浅井レイト(本人のXより/2026年8月23日)
引用元になっているのは、JB SPORTSの山田武士トレーナーのポストです。そこにはこう書かれていました。「レイトの手足は障害じゃない、特徴であり個性です!!」。この一言、めちゃくちゃいいなと思いました。
🥊 相手は11戦のキャリアを持つ21歳
浅井が「格上」と表現した相手、宮川晟について。2005年7月10日生まれの21歳で、愛媛県松山市出身。戦績は11戦7勝(3KO)3敗1分と、浅井より4戦多いキャリアを積んでいます。
2022年7月のデビューから5連勝。2023年度の西日本ミニマム級新人王では決勝まで勝ち上がり、上田るかに0-3で敗れて西日本の頂点は逃しましたが、この時点で相当な実力者です。その後、のちにWBCミニマム級ユース王者になる宮澤蓮斗と6回戦で引き分けているのも見逃せません。
升田ジムからデビューして、2024年10月のファン・ジン戦から横浜光ジム所属に。そのファン・ジン戦と2025年5月の杉浦義戦で連敗しましたが、そこから2025年10月に引地昭裕を4回TKO、2026年3月には台湾のイェ・ジーユェンに判定勝ちと、きっちり2連勝で戻してきています。つまり今、上り調子。浅井にとってはこれまでで一番タフな相手と言っていいと思います。
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6回戦ってのがミソだ。浅井はこれまで4回戦と3回で終わった試合しか経験してねえ。長い距離で宮川のキャリアが効いてくる可能性は十分あるぞ。序盤で流れを作れるかどうかに全部かかってる。
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![]() トレーナー |
![]() 初心者くん |
なるほど〜! でも浅井選手、自分から「格上」って認めた上で「楽しんで暴れる」って言ってるのがかっこいいです…!
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🎬 本人が「拡散してほしい」と書いた動画
浅井は今年2月、自身の半生を語るインタビュー動画に出演していて、Xの固定ポストで「皆さんに見て頂いて拡散して頂けると嬉しいです!」と書いています。約38分、本人の言葉でこれまでのことを話しているので、9月5日の前に見ておくと試合の見え方が変わると思います。
▶ 表示されない場合はYouTubeで見る(街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜/2026年2月公開)
📝 管理人の予想
正直に言うと、数字だけ見れば宮川が有利だと思います。キャリアも4戦多いし、6回戦の経験値もある。直近2連勝で状態も悪くない。予想は宮川の判定勝ち(信頼度○)としておきます。ただ、浅井が本当に「暴れまくる」形に持ち込んで序盤から圧をかけ続けたら、宮川がペースを掴む前に試合が動く展開も普通にあり得ます。移籍第1戦という節目で気持ちが乗っているのは間違いないので、そこは割り引いて見ておきたいところです。
📌 まとめ
9月5日・後楽園ホールのミニマム級6回戦で、浅井レイトがJB SPORTS移籍後の第1戦に臨みます。相手は11戦7勝3敗1分の宮川晟で、本人も「格上」と認める難敵。移った先は『はじめの一歩』作者・森川常次会長のジムという、なんとも縁のある舞台です。
メインは伊藤千飛のWBOアジアパシフィック・バンタム級初防衛戦。当然そっちも楽しみなんですけど、この日はぜひ、第何試合かに組まれる小さな6回戦にも目を向けてみてほしいです。U-NEXTで配信されるので、後楽園に行けなくても見られますよ。



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