ボクシングに興味を持ち始めた人なら、一度は「大橋ジム」という名前を目にしたことがあると思います。それほどまでに、今の日本ボクシング界で圧倒的な存在感を持つのが大橋ボクシングジムです。
井上尚弥が所属し、井上拓真が世界タイトルを持ち、かつては武居由樹が世界王者になった。一般的なボクシングファンどころか、ボクシングをあまり見ない人にも「井上尚弥のジム」として認知されているジムです。今回はジム自体の歴史・会長・トレーナー陣にフォーカスして紹介します。選手については後編の記事に詳しく書いてあります。
🥊 大橋ボクシングジム 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 大橋ボクシングジム |
| 運営 | 株式会社フェニックス・プロモーション |
| 所在地 | 〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1-7-12 ハウスプラン横浜ビル3・4階 |
| アクセス | JR・私鉄 横浜駅 きた西口より徒歩約3分 |
| TEL | 045-314-1994 |
| 創設 | 1994年春 |
| 営業時間 | 月〜土 10:00〜22:00 / 日 10:00〜18:00(祝日・年末年始・夏期・自主興行日は休館) |
| 公式サイト | ohashi-gym.com |
🥊 大橋秀行会長|「150年に1人の天才」が名門を作った
大橋ジムの創設者・会長は大橋秀行(おおはし ひでゆき)さんです。1965年生まれ、神奈川県出身。現役時代はヨネクラボクシングジム所属でプロとして活躍しました。
デビュー戦が1RKO勝ち、「150年に1人の天才」とまで言われたほどの軽量級を代表するパンチャーでした。1990年2月にWBC世界ストロー級チャンピオン、1992年2月にはWBA世界ストロー級チャンピオンと、2つの主要団体の世界王者を獲得しています。プロ戦績は24戦19勝(12KO)5敗。
引退後の1994年、地元・横浜に大橋ボクシングジムを設立。2002年まで「大橋スポーツジム」の名称でしたが、それ以降は現在の名称に。日本ボクシングコミッション(JBC)の東日本ボクシング協会会長を務め、女子ボクシングの国内解禁にも尽力した人物でもあります。テレビのボクシング解説でもおなじみですよね。
![]() 初心者くん |
元世界王者が自分でジムを作って、また世界王者を育てるって、すごい話ですよね!
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選手として頂点を知っている人間が指導に回ると強い。何が必要かを肌で知っているから、無駄な回り道をさせない
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![]() トレーナー |
🥊 チーフトレーナー:松本好二
ジム設立から5年後、チーフトレーナーに就任したのが松本好二(まつもと こうじ)さんです。大橋会長と同じく、横浜高校・専修大学・ヨネクラボクシングジムと共通の経歴を持つ後輩にあたる人物で、3度の世界タイトル挑戦経験を持つ元プロボクサーです。
松本チーフトレーナーはジム全体の選手育成の中心を担っており、数々の日本王者・世界ランカーを育て上げてきました。近年では個人向けのパーソナルトレーニングも提供しています(完全予約制)。
🥊 井上真吾トレーナー|尚弥・拓真兄弟を育てた父
大橋ジムを語るうえで欠かせない存在が、井上真吾(いのうえ しんご)さんです。井上尚弥・拓真兄弟の父であり、大橋ジムのトレーナーでもあります。
二人が幼い頃からボクサーとして育て上げた張本人で、大橋ジムに親子でともに入ったという経緯があります。世界の頂点に立つ選手を手元で育てたトレーナーとして、国内外から注目される存在です。試合中のコーナーワークでも必ず姿が見える、大橋ジムに欠かせない人物です。
🥊 フェニックスバトルとジムの興行
大橋ジムは自主興行「フェニックスバトル」を定期的に後楽園ホールで主催しています。かつてはテレビ朝日・日テレ・TBSと放送局を渡り歩き、現在は奇数月がFOD(フジテレビ系)、偶数月がLeminoというかたちで配信・放送されています。BoxGongでも何度か取り上げているシリーズです。
また大型興行も自ら手がけており、2026年5月2日には東京ドームに55,000人を集めた超大型興行を実現(井上尚弥vs中谷潤人、井上拓真vs井岡一翔がメインカード)。日本ボクシング史に残る夜となりました。
🥊 大橋ジムが輩出した歴代世界王者たち
大橋ジムはわずか30年の歴史の中で、日本ボクシング史に残る世界チャンピオンを複数輩出してきました。現在活躍する井上兄弟の前にも、名選手がいます。
◎ 川嶋勝重(かわしま かつしげ)|大橋ジム初の世界王者
2004年6月28日、横浜アリーナで当時の最強王者・徳山昌守(金沢ジム)を1RKOで下してWBC世界スーパーフライ級王座を獲得。この一戦はその年の「年間最高試合」に選ばれた名勝負です。大橋ジム設立からちょうど10年、「世界を獲れるジム」として認知されるきっかけとなりました。
◎ 八重樫東(やえがし あきら)|3階級制覇
日本ボクシング史上に輝く3階級制覇王者です。WBA世界ミニマム級・IBF世界ライトフライ級・WBC世界フライ級と、3つの異なる団体・3つの異なる階級でベルトを巻きました。激闘スタイルで知られ「東洋の闘将」とも称された選手で、大橋ジムが世界レベルの選手を継続して育成できることを示した存在です。
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八重樫は激闘の中でも頭を使える選手だった。3つの団体・3つの階級を制したのは、フィジカルだけじゃなく頭の使い方を知っていたから
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![]() トレーナー |
◎ 宮尾綾香(みやお あやか)|大橋ジム初の女子世界王者
2012年9月16日、WBA女子世界ライトミニマム級王座を獲得。大橋会長が東日本ボクシング協会会長として女子ボクシングの国内解禁に力を注いだ後、大橋ジム自身も女子世界王者を輩出しました。会長の取り組みが結実した一戦でもあります。
🥊 コース・施設
大橋ジムは「日本一の名門」でありながら、入会のハードルは決して高くありません。
一般コース:運動不足解消・ダイエット・ストレス発散が目的の一般会員向け。プロ選手と同じジムで練習できるという特別な体験ができます。女性会員・土日会員・家族会員・法人会員など種類も豊富。
アマチュアコース:インターハイ・国体・社会人大会などに向けた本格トレーニングコース。
キッズコース:幼少時代の心と身体の発育を目的とした「痛くないボクシング」。現役チャンピオンによる指導も行われます。
プロコース:世界チャンピオンを目指すための厳しい育成コース。「日本が誇る名門ジム」の直接指導が受けられます。
- 大橋ボクシングジム(横浜市神奈川区 / 横浜駅北西口徒歩3分)創設1994年
- 会長:大橋秀行(元WBC・WBA世界ストロー級王者。「150年に1人の天才」)
- チーフトレーナー:松本好二(元世界挑戦者・大橋会長の後輩)
- 井上真吾トレーナー(井上尚弥・拓真の父)が育成の核を担う
- フェニックスバトルを主催、東京ドーム5.5万人動員も実現
- 一般コース〜プロコースまで幅広く受け入れる名門ジム
→ 所属選手の詳細は【後編】大橋ジム所属選手まとめ|井上兄弟・武居由樹・次世代選手たちもぜひ読んでみてください。




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