3度倒され、ローブロー連発で9回失格…18戦無敗ラリアが崩壊、ロブレドがWBAフェザー級の挑戦権を手に

試合結果速報
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18戦して無敗。ガーナが「次の世界王者」と信じていた男が、たった9ラウンドで自分から壊れていきました。

8月15日(日本時間16日)、アルゼンチン・ブエノスアイレスのカジノ・ブエノスアイレス。WBAが毎年恒例で開催している薬物撲滅キャンペーン興行「KOドラッグ」のメインイベントで、WBA世界フェザー級挑戦者決定戦が行われました。

組まれたのは地元アルゼンチンのマキシミリアーノ・ロブレド vs ガーナのジョン・ラリア。ラリアは「エクスペンシブ・ボクサー(高価なボクサー)」の愛称で本国では大人気の24歳で、ここまで無敗。勝てばWBAの上位ランクと世界挑戦権が同時に手に入る、キャリア最大の一戦でした。

ところが結果は、9回2分36秒でロブレドの反則勝ち。しかも内容が、かなりしんどいものでした。

🥊 試合結果

日時・会場 2026年8月15日(日本時間16日) カジノ・ブエノスアイレス(アルゼンチン・ブエノスアイレス)
タイトル・階級 WBA世界フェザー級挑戦者決定戦/NABA同級王座決定戦 12回戦
勝者 マキシミリアーノ・ロブレド(アルゼンチン)
敗者 ジョン・ラリア(ガーナ)
決着 9回 反則によるラリアの失格(ロブレドの反則勝ち)
WBA KOドラッグ興行 ロブレドvsラリアの公式ポスター

興行の公式ポスター。最上段が今回のメイン、ロブレドvsラリア(参考:WBA公式)

※両選手ともに「1人だけが写っている実写画像」が確認できなかったため、今回はVS形式の選手写真ではなく興行の公式ポスターを掲載しています。

WBA世界フェザー級挑戦者決定戦 / 2026年8月15日
🏆 マキシミリアーノ・ロブレド
14勝(6KO)1敗
VS ジョン・ラリア
17勝(13KO)1敗1分
9回 反則によるラリアの失格 / カジノ・ブエノスアイレス(ブエノスアイレス)

🥊 ラウンドごとの流れ

1〜3R 立ち上がりはラリアが良かった。動きでロブレドを苛立たせ、ジャブで主導権を握る。ところが3回、右フックをまともに貰ってキャンバスに沈む
4R 3回まで落ち着いていたラリアが一変。手が荒くなり、この回もダウンを奪われる
5R 3度目のダウン。地元の大歓声を背にしたロブレドが完全に流れを掴む
6〜7R ラリアの反則が止まらなくなる。7回には反則で1点減点を取られる
9R 左フックによるローブローが決定打。ジャニー・グズマン主審(プエルトリコ)がラリアの失格を宣告し、ロブレドの勝ちを告げた

🥊 ジャッジの採点

今回は判定に持ち込まれず、反則による失格決着だったため公式なジャッジの採点はつきません。ただ、内容を数字で表すなら「3度のダウン+7回の1点減点」で十分伝わってしまう気がします。仮に9回終了時で採点されていたとしても、ラリア側にはほとんど何も残らなかったでしょう。

📣 Xポスト

前日計量では、WBA公式アカウントがフェイスオフの動画を投稿しています。この時点では普通に「無敗株の挑戦者決定戦」でした。

※表示されない場合はこちらのポストからご覧ください。

🥊 ガーナでは深夜のパブリックビューイングだった

この試合、ガーナでは地元局TV3が生中継し、首都アクラのブコム・パークなど各地でファンが集まって見ていたそうです。「ボクシングの街」ブコムでこれをやられた、というのがなかなかきつい。

現地で観戦していたファンからは「すごく残念だ。これは自分が知っているジョン・ラリアじゃない」「彼からこんな試合は予想していなかった。もっとやれる」といった声が上がったと報じられています。IBF・WBOのアフリカ王座やガーナ国内王座を持ち、出るたびに人気を集めてきた選手だったからこそ、落胆も大きかったわけです。

🎤 ラリア本人の声明

「失格については全責任を自分が負います。自分の行動と試合結果で失望させてしまったすべての人に謝罪したい。私はボクシングというスポーツを尊重しているし、この結果を潔く受け入れます。一度のつまずきでキャリアが決まるわけではなく、成長への決意を研ぎ澄ませるだけです」
—— ジョン・ラリア(試合後に発表した声明・原文からの翻訳)

言い訳をせず、その日のうちに自分の名前で謝罪文を出したのは立派でした。24歳で初黒星、しかも失格。ここからどう立て直すかで評価は変わってきます。

3回に効かされてからだろ。効いた時に手が荒くなるやつは、だいたい効かされた経験が足りねえんだ。倒されて頭が真っ白なまま、体が勝手に振り回すようになる。18戦無敗ってのは強さの証明でもあるが、こういう時の耐性がねえって証明にもなっちまうんだよ。

トレーナー
トレーナー

初心者くん
初心者くん
え、そうなんですか? でも、ローブローって1回だけなら減点で済むんですよね? いきなり失格になっちゃうものなんですか…?

1回なら注意、繰り返せば減点、それでも止めねえなら失格だ。今回は後頭部への打撃や頭突きまで出てたって話もある。7回に減点まで食らってて、それで9回にまたローブロー。レフェリーに選択肢なんぞ残ってねえだろ。甘えんな、って話だ。

トレーナー
トレーナー

初心者くん
初心者くん
なるほど〜! 勝ったロブレド選手はスッキリしない勝ち方ですけど、挑戦権はちゃんと手に入るんですね。

🥊 じつは日本にも関係のある一戦だった

ここが今回いちばん書きたかったところです。

この挑戦者決定戦を制したロブレドが次に挑む相手は、WBA世界フェザー級王者ブランドン・フィゲロアと、その挑戦者との勝者。そしてその挑戦者として名前が挙がっているのが、元世界2階級制覇王者の亀田和毅(TMK)なんです。

フィゲロアは2026年2月7日、英リバプールのM&Sバンクアリーナで王者ニック・ボールを最終12回にKOして王座を奪取した男。敵地に乗り込んで、しかも最後の最後で倒しきったあの一戦で、一気に評価を上げました。戦績は27勝(20KO)2敗1分。

亀田は42勝(23KO)5敗。この夏はメキシコ合宿でWBO・IBF世界スーパーフェザー級王者エマヌエル・ナバレッテとスパーリングを行い、自身のInstagramでこう書いています。

「正直、めちゃくちゃ強かった。世界のトップは、やっぱり化け物ばかり。今日はボコボコにやられた。俺はスパーでやられることがないから素直にうれしかった」
—— 亀田和毅(自身のInstagramより)

「ボコボコにやられた」を自分から出してくるあたり、本気で仕上げに来ているのが伝わります。ちなみにこのフィゲロア戦、7月に「今秋・米国開催で両陣営が大筋合意」と報じられた一方で、興行側から「10月に日本で」という情報も出ており、日程・開催地はまだ確定していません。ここは決まり次第あらためて追いかけます。

つまり今回のブエノスアイレスの一戦は、亀田がベルトを巻いた場合に「最初に来る指名挑戦者はこのアルゼンチン人」という話になるわけです。3度倒して失格勝ち、という勝ち方しか見せていないので実力は測りづらいのですが、地元では明らかに強かった。日本のファンとしては、頭の片隅に名前を置いておいて損はない選手です。

🥊 アンダーカードの結果

WBAフェデラティンUSA・スーパーフェザー級王座戦 王者ソフィアン・ウミハ(フランス)が判定勝ちで防衛。99-91、98-92、97-93。リオ・パリ両五輪の銀メダリストで2023年世界選手権優勝という超エリート
WBAインターコンチネンタル・フライ級王座戦 王者サミュエル・カルモナ(スペイン)が判定勝ちで防衛。99-91、98-92、97-93。敗れたホスベル・ペレス(ベネズエラ)は2023年大晦日に日本で井岡一翔のWBA世界スーパーフライ級王座に挑み、7回KO負けしている選手です
WBAゴールド・スーパーウェルター級王座戦 王者ピエルジュリオ・ルーエ(イタリア)が7回TKO勝ちで防衛
WBAフェデラティン・ウェルター級王座決定戦 クリスティアン・アヤラ(アルゼンチン)が3回KO勝ちで戴冠。初回にダウンを奪われながらの逆転でした

📌 まとめ

18戦無敗だったガーナのジョン・ラリアが、3度のダウンを奪われたあとローブローを連発。9回に失格となり、地元のマキシミリアーノ・ロブレドがWBA世界フェザー級挑戦者決定戦を制しました。ロブレドは今後、王者ブランドン・フィゲロアとその挑戦者(亀田和毅の名前が挙がっています)の勝者への挑戦権を得たことになります。日本人の世界戦の「その先」に、いきなりアルゼンチン人の名前が入ってきたわけです。

正直、勝った側も後味がいい試合ではなかったと思います。ただ挑戦者決定戦は「勝てば次がある」試合。ロブレドはそれを手にしたし、ラリアは失いました。それだけシンプルで、それだけ残酷。

そして日本のファンにとっては、亀田和毅のフィゲロア挑戦がどこでいつ行われるのか。まずはそこが決まるのを待ちたいですね。決まったらまたここで書きます!

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