これはちょっと嬉しいニュースでした。松本圭佑(大橋)が、IBF世界スーパーフェザー級の15位にランクインしました。13戦全勝9KO。ついに世界ランカーです。
ただ、この「ついに」には少し重い意味があります。松本は昨年3月、前日計量当日の早朝に体調を崩して病院に入院し、試合をキャンセル。その結果、JBCから1年間の出場停止処分を受けていました。約1年7か月ぶりにリングへ戻ってきたのが今年5月のこと。そこから3か月で世界ランキングの扉をこじ開けたわけです。
そして次戦はもう決まっています。9月8日(火)、東京・後楽園ホール。賞金1000万円をかけたスーパーフェザー級トーナメントの準決勝で、木谷陸(KG大和)と激突します。
🥊 松本圭佑(大橋ジム)/13戦全勝9KO
🥊 松本圭佑 プロフィール&次戦情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選手名 | 松本圭佑(まつもと けいすけ/大橋ジム) |
| 戦績 | 13戦全勝9KO |
| 新ランキング | IBF世界スーパーフェザー級 15位 |
| 次戦 | 2026年9月8日(火)東京・後楽園ホール |
| 次戦カード | Sフェザー級1000万円トーナメント準決勝/木谷陸(KG大和・11勝5KO3敗) |
| 主な実績 | 第67代日本フェザー級王者/元WBOアジアパシフィック・フェザー級王者 |
🥊 ランクインの経緯がちょっと面白い
今回のランクイン、実は「玉突き」で生まれた枠なんです。
IBF世界スーパーフェザー級9位にランクされていたアンディ・クルス(キューバ)が、ライト級に復帰することになりました。クルスはアマチュアで圧倒的な実績を残してプロ入りしたキューバの技巧派。7月18日(日本時間19日)にアブラハム・モントヤ(メキシコ)を3回KOで破り、今年1月にIBF世界ライト級王者レイモンド・ムラタラに敗れて以来の再起戦を白星で飾ったばかりでした。
クルスは戦前からスーパーフェザー級への転向を表明していて、8月6日(日本時間7日)発表のIBFランキングでは実際にスーパーフェザー級にランクされていました。ところが陣営が「正式にそのような要請はしていない」としてライト級復帰を願い出て、IBFはこれを受け入れ、クルスを元のライト級3位に戻したという流れ。
ちなみにモントヤ戦は135ポンドのライト級リミットで契約されていましたが、クルスは当日150ポンドまで体重を戻しており、「スーパーフェザー級はさすがにきついのでは」という声が出ていたそうです。まあ、そりゃそうですよね笑
そしてクルスが抜けた枠に入ったのが松本、というわけです。棚ぼたと言えば棚ぼたですが、そもそも13戦全勝でランキング入りの資格を満たしていたからこそ拾えたポジション。運も実力のうちです。
🥊 1年7か月ぶりの復帰戦、その内容
5月12日の後楽園ホール「フェニックスバトル156」。Sフェザー級1000万円トーナメント準々決勝8回戦で、松本は龍王(角海老宝石・12勝7KO4敗1分)と対戦しました。
ブランクは1年半。普通なら硬さが出るところですが、松本は初回から硬さを感じさせず、安定した正統派ボクシングを展開します。サウスポーの龍王はガードを固めてジャブで攻め込み、ボディからかく乱を狙う組み立て。しかし松本はそこに右を狙い打ちし、さらに左ストレートにつなげていきました。
2回、松本のパンチで龍王が右目上をカット。迎えた3回、松本は逆ワンツーの後、龍王が打ち返してきたところに右ストレートを合わせます。直撃された龍王はたまらずノックダウン。カウント中にレフェリーが試合をストップし、3回35秒でのTKO勝ちとなりました。
🎤 松本圭佑のコメント
「僕の失態でファンに迷惑をかけてしまいました。試合ができない間も支えてくださった皆さんのおかげでここまでこれました。ありがとうございました」
—— 松本圭佑(2026年5月12日、復帰戦後)
勝利の第一声が謝罪と感謝、というのがこの人らしいところです。ちなみにこの試合の翌日は愛娘の1歳の誕生日だったそうで、二重の喜びになったとのこと。こういうエピソードを聞くと、応援したくなりますよね。
🥊 三代続くボクシング一家
松本圭佑を語る上で外せないのが、その血筋です。
祖父の松本博さんは東日本ウェルター級新人王。そして父は、大橋ボクシングジムのチーフトレーナーを務める松本好二さん。1969年生まれ・横浜市出身の好二さんは現役時代ヨネクラジムに所属し、33戦26勝(12KO)5敗の戦績を残しました。1989年デビュー、1991年に7回KO勝ちで第41代日本フェザー級王者に。1996年にはサムエル・デュラン(フィリピン)を8回KOで下してOPBF東洋太平洋フェザー級王座も獲得しています。1998年の引退後、大橋ジムにトレーナーとして迎えられました。
つまり圭佑は、三代目のボクサーであり、しかも父が同じジムのチーフトレーナーという環境。プレッシャーは相当なものだったはずです。小学3年からボクシングを始め、U-15の全国大会で5連覇。アマチュアでは95戦80勝15敗という戦績を残し、2020年8月にプロデビューしました。
父と同じフェザー級で日本王座(第67代)を獲り、WBOアジアパシフィック王座も戴冠。ここまでは順風満帆でした。その矢先の体調不良と1年間の出場停止。今回のスーパーフェザー級転向は、その回り道を経ての「仕切り直し」でもあります。
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計量失格で1年止められる。あれは選手にとっちゃ死刑宣告みたいなもんだ。それを腐らずに戻ってきて、3か月で世界ランカーだぞ。大したもんだろ。
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![]() トレーナー |
![]() 初心者くん |
え、そうなんですか? 15位って世界戦にはまだ遠いですよね…?
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遠いに決まってんだろ。だがな、ランキングってのは入っちまえば勝つたびに上がるんだ。入り口に立てたかどうかがデカいんだよ。まずは9月8日、そこ勝たなきゃ話にならん。
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![]() トレーナー |
![]() 初心者くん |
なるほど〜! まずは準決勝突破、ですね!
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🥊 9月8日の相手・木谷陸はどんな選手?
準決勝で当たる木谷陸はKG大和ボクシングジム所属で、戦績は11勝5KO3敗。メキシコを拠点に経験を積んできた、いわゆる「逆輸入」タイプの選手です。松本と同じくトーナメント準々決勝を勝ち上がってきました。
3敗を喫している分、キャリアの数字だけ見れば松本が上に見えます。ただメキシコでキャリアを積んだ選手は総じてタフでボディ攻撃がうまく、判定にもつれた時に嫌らしい。全勝の松本にとっては、ブランク明け2戦目で当たる相手としてはなかなか神経を使う相手だと思います。
このトーナメントは優勝賞金1000万円。国内のスーパーフェザー級を一気に盛り上げる企画なので、決勝まで勝ち上がれば松本の国内での立ち位置も一段変わってきます。世界ランカーになった今、ここで足踏みするわけにはいきません。
📝 管理人の予想
9月8日の準決勝は、松本圭佑の勝利を予想します。信頼度は○。復帰戦の龍王戦で見せた「1年半のブランクを感じさせない距離感と右の精度」がそのまま出れば、地力の差ははっきり出るはずです。
ただし決着方法は判定を本命に置きます。木谷はメキシコで揉まれてきたタフな選手で、簡単には倒れてくれない。松本が中盤までに主導権を握り、8回のうち6回前後を取る展開――というのが私の読みです。もし松本がここで早いラウンドのKO勝ちを収めるようなら、世界ランカーとしての次の一手がぐっと現実味を帯びてきます。
📌 まとめ
松本圭佑(大橋・13戦全勝9KO)がIBF世界スーパーフェザー級15位にランクイン。アンディ・クルスがライト級3位に戻ったことで空いた枠に入る形での初の世界ランク入りです。
計量失格による1年間の出場停止から今年5月に復帰し、龍王を3回TKOで撃破。次戦は9月8日・後楽園ホールで、1000万円トーナメント準決勝の木谷陸戦。三代続くボクシング一家の三代目が、いよいよ世界への階段を上り始めました。
一度つまずいた選手が戻ってきて結果を出す。こういう話、やっぱりいいですよね。9月8日の後楽園、ぜひ注目してみてください!




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